なぜキーワード選びが順位計測の成否を分けるのか

先生、順位計測の機能があるんですけど、どんなキーワードを設定すればいいのかさっぱりわからなくて…。

実はね、順位計測って「患者さんが実際に検索する言葉」を設定するのがコツなんです。的外れなキーワードで計測しても、集患には役立ちませんからね。
MEO対策で順位計測を始めるとき、最初にぶつかるのが「何を計測するか」という問題です。Googleマップでの検索順位は、設定したキーワードによって結果がまったく変わります。たとえば同じ歯科医院でも、「渋谷 歯医者」と「渋谷区 歯科クリニック」では検索結果の並び順が異なります。
患者さんがスマホで検索するとき、使う言葉には傾向があります。「地域名+診療科」の組み合わせが最も多く、次いで「地域名+施設カテゴリ」「地域名+症状や治療名」と続きます。こうした実際の検索パターンに沿ったキーワードを設定することで、計測データが集患戦略に直結するようになります。
順位計測キーワードの選定で大切なのは、「自分が検索してほしい言葉」ではなく「患者が実際に検索する言葉」を選ぶことです。院長の感覚と患者の検索行動には、しばしばズレがあります。
地域名の決め方 — 最寄り駅・町名・区名の使い分け

地域名って、駅名にすればいいんですか?区名のほうが広い範囲をカバーできそうな気がするんですけど…。

おっ、いい質問ですね。最寄り駅名が最も検索ボリュームが大きいのでおすすめなんですが、町名や区名にもそれぞれ使いどころがあるんですよ。
地域名の選び方ひとつで、順位計測の精度がガラッと変わります。選択肢は主に4つ。それぞれ得意・不得意があるので、使い分けが大事です。
最寄り駅名(最も効果的)
患者さんの多くは「駅名+診療科」で検索します。通勤・通学の途中に立ち寄れるクリニックを探すパターンが多いためです。たとえば「新宿 歯医者」「渋谷 皮膚科」「池袋 内科」のような検索です。駅名は検索ボリュームが最も大きく、順位計測のメインキーワードとして最適です。
町名・丁目(ニッチ狙い)
「代々木上原 歯医者」「三軒茶屋 内科」のように、町名で検索する患者さんもいます。駅名より競合が少ないため、上位表示を狙いやすいのがメリットです。自院の所在地が駅から離れている場合や、複数のクリニックが密集する駅前エリアで差別化したい場合に有効です。
区名・市名(広域カバー)
「世田谷区 歯科」「横浜市 内科」のような区名・市名での検索もあります。ただし、範囲が広い分だけ競合も多くなり、上位表示の難易度が上がります。メインキーワードではなくサブキーワードとして設定するのが現実的です。
「近くの〇〇」は計測不要?
「近くの歯医者」「近くの薬局」のような検索は、ユーザーの位置情報に基づいて結果が変わるため、固定的な順位計測には向いていません。この種のキーワードは計測枠に含めず、GBP(Googleビジネスプロフィール)の最適化で対応するのが効率的です。
地域名の優先順位は「最寄り駅名 > 町名 > 区名・市名」です。限られた計測枠では、検索ボリュームの大きい駅名を中心に設定しましょう。
5キーワードの配分戦略

えっ、5つしか設定できないんですか?全然足りない気がします…。

だからこそ戦略的に配分するのが大事なんです。おすすめは「メイン2・サブ2・ニッチ1」の配分です。
5つのキーワード枠を効果的に使うには、「メイン2枠・サブ2枠・ニッチ1枠」の配分がおすすめです。それぞれの役割を解説します。
メイン2枠: 地域名+診療科
最も検索される基本的なキーワードです。集患の中心になるキーワードなので、必ず2枠は確保してください。
例:
- 「新宿 歯医者」
- 「新宿 歯科」
同じ地域名でも「歯医者」と「歯科」では検索する層が微妙に異なります。両方を設定しておくと、より幅広い患者層の検索行動を把握できます。
サブ2枠: 地域名+施設カテゴリ/サービス
メインキーワードを補完する役割のキーワードです。施設カテゴリ(「クリニック」「医院」など)や、主要なサービス名との組み合わせを設定します。
例:
- 「新宿 歯科クリニック」
- 「新宿 矯正歯科」
ニッチ1枠: 地域名+特定治療/強み
自院の強みや特色のある治療との組み合わせです。競合が少なく、来院意欲の高い患者にリーチできるのが特徴です。
例:
- 「新宿 インプラント」
- 「新宿 ホワイトニング 安い」
実際の設定例(新宿の歯科医院の場合):
- 新宿 歯医者(メイン)
- 新宿 歯科(メイン)
- 新宿 歯科クリニック(サブ)
- 新宿 矯正歯科(サブ)
- 新宿 インプラント(ニッチ)
業種別おすすめキーワード例

うちは内科なんですけど、歯科とはキーワードの選び方って変わってきますか?

そうなんです、業種によって患者さんが検索する言葉の傾向がけっこう違うんですよ。業種別のおすすめキーワードを紹介しますね。
業種によって患者が使う検索ワードは異なります。以下の表を参考に、ご自身の業種に合ったキーワードを選んでください。
歯科医院のキーワード例
| 枠 | キーワード例 | 備考 |
|---|---|---|
| メイン1 | 地域名 + 歯医者 | 最も検索ボリュームが大きい |
| メイン2 | 地域名 + 歯科 | 「歯医者」と検索層が異なる |
| サブ1 | 地域名 + 歯科医院 | やや正式な表現で検索する層向け |
| サブ2 | 地域名 + 矯正歯科 | 専門治療の需要が高い |
| ニッチ | 地域名 + インプラント or ホワイトニング | 自院の強みに合わせて選択 |
内科・皮膚科のキーワード例
| 枠 | 内科の例 | 皮膚科の例 |
|---|---|---|
| メイン1 | 地域名 + 内科 | 地域名 + 皮膚科 |
| メイン2 | 地域名 + クリニック | 地域名 + 美容皮膚科 |
| サブ1 | 地域名 + かかりつけ医 | 地域名 + 皮膚科クリニック |
| サブ2 | 地域名 + 内科クリニック | 地域名 + ニキビ治療 |
| ニッチ | 地域名 + 健康診断 or 予防接種 | 地域名 + シミ取り or 脱毛 |
整骨院・鍼灸院のキーワード例
| 枠 | キーワード例 |
|---|---|
| メイン1 | 地域名 + 整骨院 |
| メイン2 | 地域名 + 整体 |
| サブ1 | 地域名 + 鍼灸 |
| サブ2 | 地域名 + マッサージ |
| ニッチ | 地域名 + 腰痛 or 肩こり |
整骨院は「整骨院」「整体」「鍼灸」「マッサージ」と検索語のバリエーションが多い業種です。メインとサブで異なる検索語をカバーしておくのがポイントです。
薬局・動物病院のキーワード例
| 枠 | 薬局の例 | 動物病院の例 |
|---|---|---|
| メイン1 | 地域名 + 薬局 | 地域名 + 動物病院 |
| メイン2 | 地域名 + 調剤薬局 | 地域名 + ペットクリニック |
| サブ1 | 地域名 + ドラッグストア | 地域名 + 猫 病院 |
| サブ2 | 地域名 + 処方箋 | 地域名 + 犬 病院 |
| ニッチ | 地域名 + 在宅医療 薬局 | 地域名 + ペット 夜間診療 |
どの業種でも共通するのは、メイン枠は「一般的な呼び方」で確保し、ニッチ枠で「自院の強み」を打ち出すという配分です。
Google Place ID の確認方法

あの、Place IDっていうのを入力する欄があるんですけど…これってどこで確認するんですか?

よく聞かれるんですが、Place IDはGoogleが施設ごとに付けている「住所のようなID」です。Googleマップから取得できますよ。
Place IDは「ChIJ...」から始まる文字列で、Googleマップ上のすべての施設に1つずつ割り当てられています。順位計測では、このIDを使って自院を正確に特定します。
確認方法は2つあります。
- Google Maps でご自身の施設名を検索します
- 施設をクリックして詳細を表示します
- ブラウザのアドレスバーに表示されるURLを確認します
- URLの中に含まれる
0x...の部分がPlace IDのヒントになります
ただし、URLから直接取得するのは少し難しいので、方法2がおすすめです。
- Googleで「Google Place ID Finder」と検索します
- Google公式のPlace ID検索ツールが表示されます
- 検索欄にご自身の施設名と地域名を入力します
- 表示された候補から自院を選択すると、Place IDが「ChIJ...」の形式で表示されます
- このIDをコピーして、順位計測の設定画面に貼り付けてください
Place IDは施設ごとに固有の値です。同名の別施設のIDを誤って設定しないよう、表示される住所をよく確認してから使用してください。
設定したら終わりじゃない — 定期見直しのポイント

一度キーワードを設定したら、もうそのままで大丈夫なんですか?ちょっと放置しちゃいそうで…。

いいえ、月に1回は順位推移を確認して、キーワードの見直しを検討してください。検索トレンドは変化しますからね。
キーワードを設定して順位計測を始めたら、定期的にデータを確認して改善に活かすことが重要です。
順位データの見方として、2〜3か月のトレンドを見るのがポイントです。1日単位の変動に一喜一憂するのではなく、中長期の推移から傾向をつかみましょう。右肩上がりなら今の対策が効いている証拠ですし、横ばいや下降傾向なら何らかの改善が必要です。
キーワードの入替えを検討するタイミングとしては、以下のケースがあります。
- 3か月以上計測しても順位が圏外のまま → 競合が強すぎる可能性。別のキーワードに変更
- 常に1〜3位を維持しているキーワード → 計測を継続しつつ、ニッチ枠を別のキーワードに活用
- 新しい診療メニューを始めた → ニッチ枠のキーワードを更新
- 季節による変動 → 花粉シーズンの耳鼻科、インフルエンザ時期の内科など、時期に合わせたキーワード調整も有効
キーワード見直しのサイクルは月1回がおすすめです。毎月の順位レポートを確認するタイミングで、キーワードの入替えが必要かどうかも合わせて検討しましょう。
まとめ

今日のポイントをまとめますね。キーワード選びは順位計測の土台なので、しっかり押さえておきましょう。
📋 この記事のポイント

ありがとうございます!まずはメインの2枠から設定してみます。うちは駅近だから、駅名+診療科で始めればいいんですね。めっちゃわかりやすかったです!

その通りです!まずは基本のキーワードから設定して、順位の推移を見ながら調整していきましょう。困ったことがあればいつでも相談してくださいね。

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