ローカルパックって何ですか?

先生、「ローカルパックに載りたい」って聞くんですが、ローカルパックって何のことですか?

ローカルパックというのは、Google検索結果の上部に出てくる地図つきの施設リストのことですよ。「渋谷 内科」「近くの歯科」で検索すると出てくる、あの地図と3件のクリニック情報が並んでいるエリアです。
「渋谷 内科」「新宿 歯科」のような地域名+業種のキーワードでGoogle検索すると、通常のウェブサイト一覧よりも先に地図と施設情報が3件まとめて表示されます。これが「ローカルパック」(別名:Googleマップパック、3パック)と呼ばれるエリアです。
ローカルパックには、施設名・住所・電話番号・口コミの星評価・営業時間・「ウェブサイト」「経路」ボタンが表示されます。患者さんがクリニックを探すとき、ホームページを開く前にここで比較・選択していることが多く、ここに表示されるかどうかが来院数に直接影響します。

えっ、地図のリストって3件しか出てこないんですか!じゃあそこに入れないと、患者さんに見てもらえないかもしれないってことですよね?

そうなんです。スマホで検索するとローカルパックが画面の大半を占めますから、4位以下は画面に出てこないんですよ。「もっと見る」を押さないと4件目以降は表示されないので、上位3件に入れているかどうかで患者さんへのリーチが大きく変わります。
スマートフォンでの検索では、ローカルパックが画面上部に大きく表示され、スクロールしないと通常の検索結果(ウェブサイト)が見えません。つまり、ローカルパックの上位3件に入っているかどうかが、スマホ検索ユーザーへのリーチを左右する最大のポイントです。
ローカルパックの表示を決める3つの要素

上位3枠に入るには、何を頑張ればいいんですか?

Googleが公式に説明しているローカル検索のランキング要素は3つです。関連性・距離・知名度この3つのバランスで順位が決まりますよ。
Googleはローカル検索(Googleマップやローカルパック)でのランキングを決める要素として、公式に3つを挙げています。それぞれの意味と、クリニックとしてどう対応すべきかを順番に解説します。
要素1:関連性(Relevance)
「検索キーワードと、ビジネスの内容がどれだけ一致しているか」を評価する要素です。患者さんが「渋谷 内科 土曜日」と検索したとき、GBP(Googleビジネスプロフィール)に内科・土曜診療の情報が正確に記載されているクリニックが高く評価されます。
関連性を高めるには、GBPの情報を充実させることが基本です。診療科目・対応疾患・設備・特徴などを詳しく記載することで、患者さんの検索キーワードとの一致度が上がります。
要素2:距離(Distance)
「検索した人の現在地や、検索キーワードに含まれる地名から施設までの距離」を評価する要素です。物理的に近い施設ほど表示されやすくなります。
距離はクリニックの立地そのものであるため、直接変えることはできません。ただし、GBPに住所を正確に登録し、Googleマップのピンが実際の場所に正しく立っているかを確認することは大切です。住所の誤登録や、ピンがずれているケースが意外と多く見られます。
要素3:知名度(Prominence)
「その施設がどれだけ知られているか・信頼されているか」を評価する要素です。口コミの件数・評価の高さ・ウェブ上での言及数・GBPのアクティビティなどが総合的に判断されます。
ローカルパックの順位を決める3要素:
- 関連性:GBPに診療内容・特徴を詳しく記載して高める
- 距離:GBPの住所を正確に登録し、マップのピン位置を確認する
- 知名度:口コミ・投稿・写真の充実で継続的に高める
具体的な攻略ステップ

3つの要素がわかりました!それぞれ具体的に何をすればいいんですか?

では実際にやるべきことをステップ順に整理しましょう。まずは「GBPの基本情報の整備」から始めて、次に「口コミ対策」、最後に「継続的なアクティビティ維持」という流れですよ。
ステップ1:GBPの基本情報を整備する(関連性・知名度に効く)
ローカルパック対策の出発点はGBPの情報を完全・正確にすることです。未入力の項目が残っていると関連性の評価が下がります。
チェックすべき基本情報:
- クリニック名・住所・電話番号(NAP情報)が最新かつ正確であること
- 営業時間(祝日・年末年始の臨時休診も含む)が更新されていること
- 診療科目・サービス内容を詳しく記載していること
- ビジネス説明文に「患者さんが検索しそうなキーワード」を自然な文章で含めていること
- ウェブサイトURLが正しいこと
特に「NAP情報」(Name・Address・Phone)の一貫性は重要です。GBPに記載されている住所・電話番号と、ホームページや他のサイトに掲載されている情報が異なっていると、Googleが情報の信頼性を低く判断する可能性があります。

NAP情報の一致って、そんなに大事なんですね。うちのホームページ、引越しのあとに更新し忘れているところがあるかもしれません…。

それは要注意ですよ。ホームページ・GBP・各種医療サイト(病院検索サービスなど)で住所や電話番号がバラバラだと、Googleの信頼度が下がってしまいます。NAP情報を統一すること、これが基本中の基本です。
NAP情報(施設名・住所・電話番号)はGBP・ホームページ・病院検索サービス・SNSなど、すべてのプラットフォームで完全に一致させましょう。移転・電話番号変更の際は全媒体を同時に更新することが大切です。
ステップ2:口コミを増やして質を高める(知名度に効く)
ローカルパックの順位において、口コミは最も影響力の大きな要素のひとつです。口コミの件数・評価の平均点・口コミへの返信状況が総合的に評価されます。
口コミを増やすための基本:
まず、患者さんが口コミを書きやすい仕組みを作ることが大切です。受診後に「よろしければGoogleマップにご感想をお寄せください」と一声かけるだけでも効果がありますが、QRコードを活用するとさらに投稿率が上がります。
受付カウンターや診察室の出口にGoogleの口コミページへ直接飛べるQRコードを掲示しておくと、患者さんがその場でスマホから投稿できます。
口コミへの返信も必ず行う:
口コミへの返信はGoogleのランキング評価にも影響します。高評価の口コミには感謝を伝え、低評価の口コミには真摯な姿勢で対応しましょう。返信があること自体が、他の患者さんへのアクティブなクリニックという印象を与え、信頼感にもつながります。

低評価の口コミって、どう対応すればいいんですか?正直、傷つくというか…放置したくなってしまって。

気持ちはわかりますよ。でもね、低評価への対応こそがクリニックの誠実さを示すチャンスなんです。他の患者さんは返信を読んでいますから。謝罪と改善の意志を丁寧に書くだけで、マイナスの印象がかなり緩和されますよ。
口コミ対策のポイント:
- 口コミへの導線を作る — QRコードや「口コミページ」へのリンクを目立つ場所に掲示
- 全ての口コミに返信する — 高評価はお礼を、低評価は誠実な謝罪と改善姿勢を
- 継続的に集め続ける — 古い口コミだけより、最新の口コミが定期的にあるほうが評価されやすい
ステップ3:投稿・写真でアクティビティを維持する(知名度に効く)
GBPのアカウントが長期間更新されていない状態は、Googleから「アクティブでないビジネス」と判断されやすく、順位に影響することがあります。定期的な投稿と写真追加でアクティビティを維持しましょう。
GBP投稿(週1〜月2回のペースが目安):
- 季節の健康情報(インフルエンザワクチン・花粉症対策など)
- 院内設備・新しい機器の紹介
- スタッフ紹介・クリニックの取り組み
- 休診日・臨時営業のお知らせ
写真(現状より充実させることが大切):
- 外観(昼・夜・駅からの道順)
- 待合室・診察室・処置室
- スタッフの様子(患者さんに安心感を与える写真)
ステップ4:ウェブサイトとGBPの連携を強化する(関連性・知名度に効く)
GBPに登録しているウェブサイト(クリニックのホームページ)の内容も、ローカルパックの評価に影響します。
ホームページ側でやるべきこと:
- ページ内にクリニック名・住所・電話番号を記載する(GBPと完全一致させる)
- タイトルタグ・メタディスクリプションに地域名・診療科目を含める
- 診療科目ページ・アクセスページを充実させる
ホームページのコンテンツとGBPの情報が一致していると、Googleが両者の関連性を高く評価し、ローカルパックでの表示順位にもプラスに働きます。
よくある失敗パターン

対策をやったはずなのに順位が上がらない、ということもありますか?

残念ながらよくあることです。やり方を間違えていたり、続けていなかったりで効果が出ないケースが多いんですよ。代表的な失敗パターンを知っておくと、同じ轍を踏まずに済みますよ。
失敗1:GBPを登録したまま放置している
GBPに住所と電話番号だけ入力して、そのあとずっと更新していないケースです。情報が古いまま・写真なし・投稿なしの状態では、Googleから「活動していないビジネス」と判断されやすく、せっかくの登録が活かされません。
登録後も定期的に情報を更新し、投稿を続けることが大切です。
失敗2:口コミを一気に集めようとする
短期間に大量の口コミが集中すると、Googleが不自然なパターンとして検知し、口コミを削除したりアカウントに制限をかけたりすることがあります。人為的な操作を疑われると、逆に順位が下がるリスクもあります。
口コミは「少しずつ、継続的に」集めることが基本です。患者さんへの自然な声かけを日常的に続けるアプローチが安全で効果的です。
失敗3:NAP情報がバラバラになっている
前述のとおり、GBP・ホームページ・病院検索サービスなどで住所や電話番号の表記が異なるケースです。移転や電話番号変更後に更新が漏れていることが多く、気づかないまま放置されています。
「Googleビジネスプロフィール」「ホームページ」「主要な病院検索サービス」の3箇所は最低限、NAP情報が一致しているか確認しましょう。
失敗4:カテゴリ設定が不適切または少ない
GBPのカテゴリは「プライマリカテゴリ」1つと「追加カテゴリ」複数を設定できます。プライマリカテゴリだけを設定して追加カテゴリを入れていない、または大まかすぎるカテゴリを選んでいるケースがあります。
例えば「内科・小児科」を標榜しているクリニックであれば、プライマリに「内科医」、追加カテゴリに「小児科医」を設定するなど、実際の診療内容を反映したカテゴリを複数設定しましょう。
よくある失敗まとめ:
- GBP登録後の放置 → 情報更新・投稿を定期的に続ける
- 口コミを短期間で一気に集める → 継続的に少しずつ集める
- NAP情報の不統一 → 全媒体を定期的に確認・統一する
- カテゴリ設定が少ない・不適切 → 診療内容に合わせて複数設定する
ローカルパックに表示されているか確認する方法

そういえば、うちのクリニックが今ローカルパックに表示されているかどうか、どうやって確認すればいいんですか?

一番シンプルな方法は、スマホで「地域名+診療科目」で検索してみることです。ただし、Googleの検索結果は検索履歴や現在地によって変わるので、シークレットモード(プライベートブラウジング)で確認するのがより正確ですよ。
確認手順:
- スマホまたはPCのブラウザで「シークレットモード」または「プライベートブラウジング」を開く
- 「〇〇市 内科」「〇〇駅 歯科」など、患者さんが実際に使いそうなキーワードで検索する
- ローカルパック(地図と3件のリスト)に自クリニックが表示されているか確認する
ローカルパックの3件に入っていない場合、「もっと見る」や「Googleマップで検索」を押して、何位くらいに表示されているかも把握しておきましょう。現在の位置を把握することで、どの施策に優先的に取り組むべきかが見えてきます。
GBPのインサイト(統計)も活用する:
GBP管理画面の「インサイト」(パフォーマンス)では、どんなキーワードで表示されたか・何件クリックされたか・電話がかかってきた数などが確認できます。月1回程度確認する習慣をつけると、施策の効果測定に役立ちます。
まとめ

ローカルパックの仕組みと、何をすべきかがよくわかりました!まずは基本情報の整備から始めてみます。

そうですね。一度に全部やろうとしなくていいです。GBPの基本情報→口コミ収集→定期的な投稿、この順番でひとつずつ積み上げていきましょう。継続が一番大事ですから。
この記事のポイントをまとめます。
📋 この記事のポイント

NAP情報の確認と、口コミ用のQRコード設置、まずこの2つから取り組んでみます!

いいスタートですよ!ローカルパック攻略は一夜漬けでできるものじゃないですが、着実に積み上げれば必ず結果が出ます。わからないことがあればいつでも聞いてくださいね。

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