なぜ「やりっぱなしMEO」では成果が出ないのか

先生、うちのクリニックもMEO対策を始めたんですけど、効果が出てるのか出てないのか、正直よくわからなくて…。どうやって判断すればいいんですか?

それね、よく聞かれるんですよ。MEO対策で一番もったいないのは、施策をやるだけやって数字を見ていない状態なんです。数値を定期的に確認して改善を回していくかどうかで、半年後の結果がまるで違ってきます。
MEO対策に取り組むクリニックが増えていますが、実態としては「GBPの写真を更新した」「投稿を書いた」で終わっているケースがかなり多いです。施策そのものは悪くなくても、その施策が集患につながったのかを確認していなければ、改善のしようがありません。
たとえば、写真を10枚追加して閲覧数が増えたのか、投稿を月4回続けて検索数に変化があったのか。こうした数値の変化を追うことで、「効果があった施策」と「手間のわりに響いていない施策」を切り分けることができます。
MEO対策で成果を出している医院には共通点があります。それは「施策→数値確認→改善」のサイクルを回していること。いわゆるPDCAです。逆に、やりっぱなしのままだと、何が効いていて何がムダなのかが見えないので、同じところをぐるぐる回り続けることになりがちです。
この記事では、GBPインサイトで見るべき指標と、月1回のチェックで回せる改善サイクルの具体的な方法を解説します。MEO対策の基本をまだ押さえていない方は、先にこちらの入門記事をご覧ください。
GBPインサイトで見るべき5つの指標

GBPの管理画面に「インサイト」っていうのがあるのは知ってるんですけど、数字がいっぱいありすぎて何を見ればいいのかさっぱりで…。

全部を見る必要はないんです。まずは5つの指標だけ押さえておけば十分ですよ。この5つの動きを毎月追うだけで、MEO対策の方向性が見えてきます。
GBPの管理画面にある「インサイト」(パフォーマンス)セクションには、さまざまなデータが表示されます。しかし、すべてを追いかける必要はありません。クリニックのMEO対策で特に重要なのは、次の5つです。
直接検索と間接検索の違い
GBPインサイトでは、ユーザーがどのようにクリニックを見つけたかが「検索数」として表示されます。ここで注目すべきなのは「直接検索」と「間接検索」の2つの区分です。
直接検索とは、クリニック名や住所を直接入力して検索されたケースです。すでにクリニックの存在を知っている人からのアクセスなので、認知度の指標と言えます。
間接検索とは、「渋谷 内科」「新宿 歯医者」のように、地域名+診療科で検索してクリニックが表示されたケースです。MEO対策の効果がもっとも表れやすいのがこの数値で、新規患者さんの流入度合いを測るうえで最も大事な指標です。
間接検索の数値が月を追うごとに増えていれば、MEO対策が効いている証拠です。逆に横ばいや減少傾向なら、施策の見直しが必要です。
アクション指標の読み方
検索されただけでは、患者さんが来院したかどうかはわかりません。「実際に行動につながったか」を見るのがアクション指標です。GBPインサイトでは、主に3つのアクションが計測されています。
- 電話タップ — GBP上の電話ボタンがタップされた回数。予約や問い合わせの直接的なきっかけ
- ルート検索 — Googleマップで経路案内が使われた回数。来院意欲の高い患者さんの行動
- ウェブサイトクリック — GBPに掲載したウェブサイトのリンクがクリックされた回数
この3つのアクション指標は、検索から来院につながる「コンバージョン」の手前にある指標です。電話タップやルート検索が増えていれば、実際の来院も増えている可能性が高いと判断できます。
検索数だけでなく、アクション指標(電話タップ・ルート検索・ウェブサイトクリック)を見ることで、MEO対策が集患に結びついているかどうかが判断できます。
写真閲覧数で競合比較
GBPインサイトの中で見落とされがちなのが「写真閲覧数」です。これは、GBPに掲載している写真が何回表示されたかを示す数値で、同業他社との比較が表示される点がポイントです。
GBPインサイトでは、同じカテゴリの周辺ビジネスの平均値と自院の数値が並べて表示されます。自院の写真閲覧数が同業平均を下回っている場合、写真の質や枚数を改善する余地があるということです。
写真の充実度はGBPの見栄えだけでなく、Googleマップでの表示順位にも影響するとされています。院内の雰囲気が伝わる写真を定期的に追加するだけでも、閲覧数が改善されることが多いです。
GBPインサイトで毎月チェックすべき5指標は、「直接検索数」「間接検索数」「電話タップ」「ルート検索」「写真閲覧数」の5つです。
検索クエリレポートの活用法

えっ、患者さんがどんなキーワードで検索したかまでわかるんですか?

そうなんです。GBPのインサイトには検索クエリレポートという機能があって、実際にどんな言葉で検索されたかが一覧で表示されます。これがなかなか面白くて、思ってもいないキーワードで見つけてもらっていることもあるんですよ。
検索クエリレポートは、GBPの管理画面の「パフォーマンス」セクションから確認できます。ここには、ユーザーが実際にGoogleマップや検索で入力したキーワードと、そのキーワードでクリニックが表示された回数が一覧表示されます。
検索クエリの確認手順
検索クエリレポートの確認方法はとてもシンプルです。
- GBPの管理画面にログイン
- 左メニューから「パフォーマンス」を選択
- 画面下部に「ビジネスの検索に使用された検索語句」が表示される
- 期間を選択して、月ごとの変化を確認
ここで注目すべきは「想定外のキーワード」です。たとえば内科クリニックなのに「禁煙外来 〇〇駅」で見つけられていたり、歯科医院なのに「ホワイトニング 安い 〇〇区」で表示されていたりすることがあります。こうした発見が、次の施策のヒントになります。
自院の強みや特徴的な診療メニューで検索されている場合、そのキーワードに関連した投稿や情報をGBPに追加することで、さらに検索表示を増やせる可能性があります。
クエリをGBP投稿に反映する方法
検索クエリで見つけた「実際に患者さんが使っている言葉」は、GBP投稿のネタとしてすごく使えるんです。具体的な反映方法は次の通りです。
- 検索回数が多いクエリ — そのキーワードに関連した投稿を月1回以上作成する
- 想定外のクエリ — その診療内容をGBPの「サービス」欄に追加し、関連投稿も作成する
- 競合が強いクエリ — 写真や口コミの充実で差別化を図る
検索クエリの傾向は季節によっても変化します。たとえば花粉シーズンには「花粉症 〇〇駅」、夏場には「熱中症 クリニック」などが増えます。四半期ごとにクエリの変化を確認すると、タイムリーな投稿ができます。
GBP投稿の書き方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
月次レポートのつくり方 — 数値を1枚にまとめる

数字を見るのが大事なのはわかったんですけど、毎月どうやって記録すればいいんですか?正直めんどくさそうで…。

わかります、その気持ち。だからこそ月1回、5つの数値をスプレッドシートに記録するだけでいいんです。ガッツリ分析する必要はありません。先月との比較ができれば十分ですよ。
GBPインサイトの数値は過去の期間を指定して表示できますが、長期的な推移を追うには自分で記録しておく必要があります。おすすめはGoogleスプレッドシートで月次推移を管理する方法です。
月次KPIシートの項目例
スプレッドシートに記録する項目は5つだけで十分です。以下の項目を横軸に月、縦軸に指標として表にまとめます。
- 間接検索数 — 新規患者の流入度を測る最重要指標
- 電話タップ数 — 来院意欲の高い患者さんの行動指標
- ルート検索数 — 来院直前の行動指標
- 写真閲覧数 — GBPの魅力度の指標
- 口コミ件数(累計) — 信頼性・社会的証明の指標
月末にGBPインサイトを開いて、この5項目を転記するだけです。所要時間は10分もかかりません。3ヶ月分のデータがたまると、右肩上がりなのか横ばいなのか、傾向が見えてきます。
最初から分析ツールを導入する必要はありません。Googleスプレッドシートに5項目を月1回記録するだけで、MEO対策の効果を十分に可視化できます。
数値が下がったときのチェックリスト
月次で数値を追っていると、ある月だけ急に下がることがあります。慌てる前に、まず以下の項目を確認してみてください。
- GBPの情報に変更や誤りはないか(営業時間・電話番号の修正漏れなど)
- Googleのアルゴリズムアップデートがあったか(業界ニュースを確認)
- 口コミの投稿ペースが落ちていないか
- 競合クリニックのGBPが充実してきていないか
- 季節的な変動(年末年始・大型連休・お盆は検索数が減る傾向)
数値が1ヶ月だけ下がっても、慌てて「対策が失敗した」と判断しないでください。季節変動やGoogleのアルゴリズム変更の影響で一時的に下がることはよくあります。3ヶ月の推移を見て判断することが大切です。
PDCAで回すMEO改善サイクル

PDCAって言葉は知ってるんですけど、MEOだと具体的にどうやって回すんですか?なんかむずかしそう…。

ぜんぜん難しくないですよ。月に1回、30分だけ時間をとって数値を確認し、次の1ヶ月でやることを1つだけ決める。これだけでPDCAが回ります。正直なところ、完璧にやるより続けることのほうがずっと大事なんです。
MEO対策のPDCAサイクルは、大企業のような大掛かりなものにする必要はありません。月1回30分のチェックと、1つの改善アクションで十分に機能します。
月1回30分でできるチェック
毎月のチェック手順は次の通りです。
- Plan(計画) — 先月の数値をスプレッドシートに記録し、前月と比較する(10分)
- Do(実行) — 前月に決めた改善アクションの結果を確認する(5分)
- Check(検証) — 数値が改善したか、横ばいか、悪化したかを判定する(5分)
- Act(改善) — 来月の改善アクションを1つだけ決める(10分)
ポイントは「やることを1つだけに絞る」ことです。あれもこれもと手を広げると、何が効いたのか判断できなくなります。1ヶ月1アクションなら、効果の測定もやりやすいですし、忙しい診療の合間でも継続しやすいです。
よくある改善パターン3選
MEO対策の改善アクションとして、実際に効果が出やすいパターンを3つ紹介します。
パターン1:間接検索数が伸び悩んでいる場合GBPの投稿頻度を上げる、または投稿内容を検索クエリに合わせて見直す。「渋谷 内科」で検索されているなら、投稿の冒頭に地域名と診療科を含めるようにするだけでも変化が出ることがあります。
パターン2:電話タップ・ルート検索が少ない場合GBPの情報が不足している可能性があります。診療時間・予約方法・アクセス情報を改めて確認し、患者さんが「ここに行こう」と判断できる情報が揃っているかを見直します。
パターン3:写真閲覧数が同業平均を下回っている場合写真の枚数や質を改善します。特に外観・受付・待合室・診察室の写真が揃っているかがポイントです。明るく清潔感のある写真を月2〜3枚ずつ追加していくと、閲覧数は着実に改善されます。
改善アクションに迷ったら、まず「口コミへの返信」と「写真の追加」から始めてみてください。この2つは手間が少ないわりに効果が出やすい施策です。
MEO対策を自分で進める具体的な手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ

今日のポイントを整理しておきますね。MEO対策は「やって終わり」ではなく、数値を見て改善を回していくことで本当の効果が出ます。
📋 この記事のポイント

なるほど〜!月に1回、30分だけ数字を見ればいいんですね。それならうちでもできそうです!まずは今月のインサイトを確認してみます!

そうそう、まずはインサイトを1回見てみるところから始めましょう。最初は数字の意味がよくわからなくても、毎月記録するうちに変化のパターンが見えてきますよ。焦らず、コツコツ続けていきましょうね。

Google口コミ返信テンプレート集(無料)
高評価から低評価・クレーム対応まで、そのまま使える返信文例集を無料でお届けします。
医療機関向け・守秘義務に配慮した文面です。
導入のご相談は お問い合わせ から



