QRは置いてある。でも読まれない

受付にQRコードのカードは置いてあるんです。でも、患者さんが読み取ってる様子をほとんど見なくて…。置くだけじゃダメなんでしょうか?

置くだけだと、なかなか気づいてもらえないんですよ。実はね、案内が届くかどうかはどこに・どう置くかでけっこう変わるんです。
声かけの台本をそろえても、肝心のQRが患者さんの目に入らなかったり、読み取りにくい場所にあったりすると、そこで止まってしまいます。逆に言えば、置き場所と動線を整えるだけで、声かけの効果を取りこぼさずに受け止められます。
この記事は、QRカード・卓上POP・待合掲示といった「院内の物理的な仕掛け」をどう設計するか、という話です。お金をかけずに、明日からでも見直せるところばかりです。
この記事は「置き場所と掲示物」に絞っています。読み取ったあとのアンケート〜投稿の流れは、別の記事で詳しく扱っています。
どこに置くか — 患者さんの目線と動線で考える

置く場所って、受付以外にもあるんですか?どこに置けばいいのか、いまいちわからなくて。

ポイントは患者さんの目線と、足が止まる場所です。動いている人はQRを読みません。立ち止まる場所、座っている場所が狙い目ですよ。
患者さんがQRを読み取れるのは、足が止まっていて、かつ手が空いている瞬間だけです。院内を患者さんの動線で歩いてみて、「ここなら座って読める」「ここは目に入る」という場所を探します。

待合 — 座って読み取れる一番のチャンス
待合は患者さんが座って手が空いている場所です。卓上POPやテーブルの掲示を目線の高さに置き、入力内容を確認できる案内を渡します。投稿するかどうかは患者さんに委ねます。
受付・会計カウンター — 声かけとセットで
カウンターには、声かけのときに手渡せるQRカードを用意します。「こちらからどうぞ」と渡せるので、声かけと一番かみ合う場所です。
診察室 — 医師の一言の直後に
診察室の壁や机に小さな掲示があると、医師が「会計時にご案内があります」と言ったあと、患者さんの記憶に残ります。評価で案内対象を変えないことが大切です。
掲示物の使い分け — カード・卓上POP・ポスター

カードとPOPとポスター、ぜんぶ作らないといけないんですか?けっこう大変そう…。

ぜんぶ完璧にそろえなくて大丈夫。それぞれ役割が違うので、まずは1〜2種類から始めればいいんですよ。
掲示物には、それぞれ向いている使い方があります。役割を理解して、自院に合うものから用意しましょう。
| 掲示物 | 置く場所 | 役割 |
|---|---|---|
| QRカード | 受付・会計で手渡し | 声かけとセット。持ち帰りもできる |
| 卓上POP | 待合のテーブル・カウンター | 座っている人の目に入る。その場で読み取り |
| 掲示ポスター | 待合の壁・診察室 | 「口コミを募集している」と知ってもらう |
まず1つ選ぶなら: 声かけ運用とかみ合うQRカードから始めるのがおすすめです。慣れてきたら、待合の卓上POPを足すと、声かけできなかった患者さんも拾えるようになります。
QRの「先」を短くする

読み取ってもらえたら、もう安心ですよね?

それが、まだなんです。読み取ったあと、投稿画面までが長いと、そこでまた離脱します。タップ数を1つ減らすだけで、残る人が増えるんですよ。
QRを読み取ってもらえても、その先が長いと患者さんは途中でやめてしまいます。読み取り→入力→確認・編集までを短い導線にし、Google投稿画面を開くか医院だけに伝えるかは患者さんが選べるようにします。

確認したいのは、QRを読み取ってすぐ案内が出るか、アンケートの設問が長すぎないか、投稿画面まで迷わずたどり着けるか。余計な寄り道がないかを、スタッフ自身が一度スマホで通しでやってみるのが一番わかります。
スタッフでやってみるチェック: 自分のスマホで院内のQRを読み取り、入力から確認・編集の手前まで実際に進んでみてください。「ここで迷う」「ここが長い」と感じた場所が、患者さんが離脱するポイントです。
掲示は「定期メンテ」が要る

一度置いたら、ずっとそのままでいいわけじゃないんですね…。

そうなんです。掲示物って、意外とくたびれていくもので。汚れたり、いつのまにか物に隠れたりするので、たまに見回るといいですよ。
POPやカードは、時間がたつと汚れたり、書類やパンフレットの陰に隠れたり、いつのまにか撤去されたりします。読み取れない・気づかれない状態のまま放置されていることは、めずらしくありません。
今日のチェックリスト:
- 待合で「座って読み取れる」場所に卓上POPを置いているか
- 受付・会計に手渡し用のQRカードを用意しているか
- QRが汚れたり、物の陰に隠れたりしていないか
- スタッフが自分のスマホで読み取り→投稿手前まで通しで試したか
- 月に1回、掲示物の状態を見回る担当を決めているか
うちのクリニックでは、月初めの掃除のついでに「QR点検」をするようにしました。汚れたカードを差し替え、隠れていたPOPを前に出すだけ。たったこれだけでも、読み取り数が安定するようになりました。
まとめ

今日のポイントをまとめますね。どれもお金をかけずにできることばかりです。
📋 この記事のポイント

まず待合に卓上POPを置いて、自分のスマホで一度試してみます!読み取った先が長いの、たしかに気になってました。

その視点があれば大丈夫。患者さんになったつもりで一度歩いてみる。それが一番の近道ですよ。

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